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どうして人は夜に眠くなるのか

https://pixabay.com/ja/photos/子-赤ちゃん-睡眠-3089972/#content

私たちの生活は朝起きて、昼間は仕事、そして夜は睡眠という1日のリズムから成り立っています。
もちろん、多様化した現代では明け方に眠る方もいますが、多くの人は夜に寝る事が多いでしょう。

では、どうして人は夜に寝るのでしょうか?
今回は人が夜に寝る理由を解説していきます。

1日の中で眠くなる時間帯は2つある

https://pixabay.com/ja/photos/女の子-リラクゼーション-聞く-3231703/#content

人が眠くなる時間帯として「昼過ぎ」「夜」の2つがあります。

「昼過ぎ」と聞くと、誰もが食後の昼寝を思い浮かべるでしょう。
もちろん、食後は血糖値の上昇が原因で眠くなりやすいと言われていますが、その他にも私たちの体内にあるリズムが原因と言われています。

このリズムは生物時計と呼び、
特に24時間周期で体内環境を変化させるリズムをサーカディアンリズム、12時間周期のリズムをサーカセメディアンリズムと呼びます。

昼過ぎの睡魔は、まさにサーカセメディアンリズムが原因ということです。
そして、夜になると眠くなるのはサーカディアンリズムの影響とも言えます。

人間の眠気は、大きくは24時間周期(午前2−4時前後に眠気のピークがくるとされるサーカディアンリズム)、12時間周期(午前、午後の2−4時前後に眠気のピークがくるとされるサーカセミディアンリズム)が存在するとされています。

https://www.e-kango.net/selfcare/aroma/sleep/vol8.html2   一般社団法人 日本看護学校協議会共済会 第8回 睡眠の基礎知識〜その7

「暗いから眠くなる」は間違えである

https://pixabay.com/ja/photos/懐中時計-時間の-砂-時間-3156771/#content

私たちが夜に眠くなる理由として、「太陽が沈み、暗くなるから」という考えがありますが、これは半分正解で半分間違えといえます。
というのも、睡眠に大きく影響しているものとして、私たちの体内にある生物時計が考えられるからです。

生物時計とは起床から活動、睡眠までの1日の流れを一つの周期として考えた時に、
人の体内にリズムがプログラミングされている機能の事を言います。

要するに、私たちは時計を見なくても、感覚でおおよその時間が分かってしまうという事です。
そして、この機能は地球上に生息する全ての生物に備えられた機能でもあります。

さらには、太陽の光や温度などの影響を全く受けない部屋で生活をした際に、1日の周期が継続された研究報告も出ています。

この事から、私たちは暗いから寝るのではなく、生物時計によって睡眠が促されているということです。

私たちが一日周期で目覚めたり眠くなったりするのは,外界が明るくなったり暗くなったりするからではない。
https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/story/newsletter/keywords/08/01.htmlt東京大学 大学院理学研究科・理学部 概日時計深田 吉孝(生物化学専攻 教授)

しかし、太陽の光が睡眠に大きな影響を与えているのも事実です。
それは、人間の生物時間は25時間であり、太陽の光を感じる事で1日24時間の周期に同調されている事が知られています。

つまりは、朝に太陽の光を浴びる事で私たちの生物時計がリセットされるという事です。

睡眠を促す物質「メラトニン」

メラトニンは脳内に存在し、睡眠を促す物質として知られています。

ですので、脳内でのメラトニンの分泌が増えれば眠くなり、逆に分泌が減ることで活動的に過ごす事ができるとのこと。
そして、メラトニンの分泌量は光によって大きく影響してくることも知られています。

例えば、私たちが昼間に活動する理由としては、太陽の光によるメラトニンの分泌が低下していることが考えられます。
反対に、夜は光が減ることでメラトニンが分泌され、睡眠を促しているということです。

しかし、現代社会では夜でも明るい場所で過ごされる方が多く、
寝る直前まで明るくしている方がほとんどだと思います。それではメラトニンの分泌に大きな影響を与えてしまうでしょう。

ですので、快適な睡眠環境を整える為にも、夜は部屋を暗くすることをお勧めします。

明るい光によってメラトニンの分泌は抑制されるため、日中にはメラトニン分泌が低く、夜間に分泌量が十数倍に増加する明瞭な日内変動が生じます。
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-062.html e-ヘルスネット(厚生労働署)

睡眠を促す深部体温

睡眠を促す重要な要素として深部体温があります。
こちらは体の内部の温度で、朝から夕方にかけて温度が上昇し、夜から朝方にかけて下降していきます。

そして、私たちの体は深部体温の上昇につれて活発になり、反対に深部体温の下降につれて睡眠が促されるとのこと。

深部体温は日中は朝から夕方に向けて高くなっていき夜から朝にかけて下っていくというリズムがあります。
http://www.you-sleepclinic.com/blog/2014/10/post-15-331199.html 有吉祐睡眠クリニック 深部体温ってナンダ?

また、深部体温が下降する夜に運動を行ってしまうと、結果として睡眠から遠のいてしまう事になります。
ですので、運動する場合は夕方までに行うのが宜しいでしょう。

もしくは、就寝の3時間前までに運動を終わらせれることを意識してみてください。

まとめ

人が夜に寝る理由として、様々な生理的条件によって引き起こされています。
そして、私たちの体は太陽の光を浴びることで、より健康的でいられるのも事実です。
ですので、夜は寝て朝は起きるリズムが1番良いということです!

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